アニメソング(アニソン)の歴史を紐解いてみよう!

アニソンの歴史について細かく紐解いていこうかと思います。

アニメソングの現代まで

80年代末期~90年代中期

 1990年代前半の音楽シーンは、サビのキャッチーさが何よりの特性として挙げられます。その90年代前半のJ-POPの代表格といえるビーイング系アーティストは、あえて戦略的にテレビの音楽番組には出ることを避け、ドラマやアニメでのタイアップをすることで大きく売上を伸ばしました。音楽的には、キャッチーなボーカルのメロディラインとロック色の強いバンド演奏(ハードロック風のバッキングや速弾きが多い)が特性であります。ただし中心人物の織田哲郎については、ちびまる子ちゃんの「ゆめいっぱい」「おどるポンポコリン」、クレヨンしんちゃんの「動物園は大変だ」等範囲広い楽曲を手掛けました。

 また、日本の音楽シーンにおいて、裏方のプロ作曲家が曲を作る時代から、自分で作詞・作曲をするロックバンドやシンガーソングライダーが増えた時代でした。自ら作詞・作曲をした歌手としてはガンダム0080の椎名恵、幽☆遊☆白書の馬渡松子と高橋ひろ、魔法陣グルグルの奥井亜紀、忍空の鈴木結女等が挙げられます。アニメソングらしいアニメソングとは違うが、ビーイング系のような売れ線の音楽とも違う独特の世界観はそのアニメと密接に結びつき高い人気を誇った。

 アニメのために作られたアニメソングらしい楽曲を挙げると、ムーンライト伝説(美少女戦士セーラームーン)、わぴこ元気予報(きんぎょ注意報!)、炎のゴーファイト(ドッジ弾平)等があります。アンパンマンや藤子F不二雄作品等児童向けアニメも数多く作られ、山野さと子やドリーミングといったような歌手による童謡風の楽曲もありました。一時アイドル歌手による主題歌の多かった世界名作劇場だがその方向性を変更、ロミオの青い空の「空へ」といったような人気曲が生まれました

全体としてはタイアップから非タイアップまで、範囲の広い立場からアニメソングが作られた。音楽的にはメロディラインを重視した歌モノが中心であります。また一部を除いて音楽番組等の露出の多い歌手は少なく、仮にタイアップでもアニメソングを歌うアーティストの顔を知らないことが普通だった。その為今のアニソンの二極化と比較すると、タイアップと非タイアップによる差は少なく中間的であったといえるでしょう。

アニソン聴くなら

90年代後期

1995年のエヴァンゲリオンを中心としたテレビ東京系のアニメのヒットから、第二次アニメブームが到来。また、小室哲哉ブームの余波から1996年あたりからアニメソングにおいても打ち込み、テクノ風のエイベックス系の楽曲が多く見られるようになった。

世界名作劇場の終了や藤子F不二雄の死去といったような出来事のあった児童アニメでは、アニメ・ポケットモンスターの「めざせポケモンマスター」「ポケモン言えるかな」が大ヒット。ノリのいいポップ性の強い曲が増えた反面、それとは逆に童謡風の親しみやすい楽曲はこのころから減少。児童向けアニソンにおいてでっかい転機となってました。

「残酷な天使のテーゼ」「ゆずれない願い」といったような楽曲が大ヒット。タイアップによる売上の影響力が認知され、エイベックス、GIZA(前ビーイング)、ソニー・ミュージック等大手レコード企業がアニメに直接スポンサーとして携わるようになります。

第二次アニメブームの中声優人気も上昇し、特に林原めぐみはヒット曲を量産。自身が主役を務めるアニメでは殆どの主題歌を歌いました。

また1998年のカウボーイビバップでは、キャッチーさが求められがちだったアニソンのイメージを一新。このような楽曲動向は特にコアなアニメファンに受け入れられ、キャッチーさよりアーティスト性を全面に出した今のタイアップ曲が受け入れやすくなる素地ともなったかもしれません。

上記の訳から、1996年前後ではアニメソングの楽曲動向や雰囲気が一変し、現在までのアニメソングの流れを作ることになった。

00年代より後

 少子化等の影響による一般層のアニメの視聴率が大きく低迷。それとは逆にエヴァンゲリオンを中心とした第二次アニメブームで育ったオタク層が急激に増加し、アニメ業界は2000年前後から新たなビジネスモデルを模索することになります。

 2000年より後のアニメは、レコード企業がスポンサーとなっていることが非常に多いです。00年より後のアニソンを分類すると、

「有名歌手、売り出し中の歌手によるタイアップ系」

「アイドル声優による萌え系」

「アニオタに人気のあるアニソン歌手による燃え系」

におおまかに分類されると思われるが、いずれにしても売上(需要)がかなり重視されています。非タイアップ系といわれる楽曲でも、レコード企業によるCMが毎回のように流れる事は少なくありません。これはアニメの収益モデルにおいて、アニソンが重要な要素を占めていることを表しているといえるだろう(その為NHKのアニメソングの選考基点については民放のアニメソングとは少し違った動向を見せる)。

 タイアップ系については、以前よりアニメの詳細を理解したうえで作詞・作曲するアーティストが増えているといわれます。ただし、そもそもアーティストとしての楽曲の世界観が確立されているバンド(あくまでそのアーティストの固定ファンにも支持される楽曲でなければならない)等による作詞・作曲によるケースが多くて、以前と比較して自身のアーティスト性を強く押し出した楽曲が非常に多くなった。歌手はタイアップでも外部の作詞家・作曲家によって作られていた80年代と比較してどちらがアニメに合っているかは意見が分かれるところでしょう。

非タイアップ系については、80・90年代までの楽曲よりも、アニソンとしての個性が強いものが増えました。

00年代の特性として、Mステに出演するようなアーティストによる曲(アーティスト性が前面に出された曲)と、強くアニメファンを意識したアニソン(アニメソングであることが前面に出された曲)に二極化したことが挙げられます。90年代(末期除く)の、中間的なアーティストによる楽曲が多数を占めた時代とは対照的といえるでしょう。

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10年代より後

00年代と大きくは変わらないが、ニコニコ動画の出身の歌い手が主題歌を務めることがままあります。

2013年くらいからアイドルアニメが盛んになります。それにつれて、アニメ内部のアイドルのCV担当声優が、実際にステージで歌い踊る次代が到来。「μ's」(ラブライブ!)、「THE IDOLM@STER」、「ST☆RISH」(うたの☆プリンスさまっ♪)を筆頭に「Wake Up,Girls!」等が人気を集めていった。

「LiSA」、「藍井エイル」、「May'n」、「黒崎真音」、「鈴木このみ」等一部女の人アニソンアーティストも人気。

上記「LiSA」もそうですが、「FLOW」、「GRANRODEO」、「OLDCODEX」といったようなロックに精通するアーティストのタイアップも増え、アニソンとロックが密接になった印象が持てます。

アニメソング(アニソン)の歴史を紐解いてみよう!